名もなき大樹
鹿児島県薩摩半島の南部は、広々した茶畑やさつまいも畑が広がる畑作地帯だ。
もともと山林だったところを昭和40年代以降に構造改善事業や農地開拓事業で畑になった場所も多い。家から少し南に行くと、大東亜戦争時代に飛行場を造成していたところもある。昔は、畑の境界には木が植えられていたという話を聞くが、今はそのような木は見つけることができない。見つけてもそれほど背が高くない。そんなところですが、見事なタブの木を見つけた。土手の下から撮影すると空にそびえる大樹である。今年は、この樹をモチーフに色々撮影してみることにした。
3月22日
夕暮れ時、雲が低く流れ、隙間から小さな天使の梯子が現れた。